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<開催報告>2021年8月4日 大阪大学先導的学際研究機構 公開シンポジウム
「パワーレーサー共創コアリション」~多様な共創が織りなす学術の輪・新たな挑戦~
学問分野の多様化が進むと共に、社会との連携が一層求められています。組織・社会・国境等の垣根を越えた協働による先導的学際研究を推進し、
新学術領域を創成する組織として、平成29年1月に先導的学際研究機構が設置されました。
国連が定めた持続可能な開発目標SDGsに示されるように、国際社会は科学に対してもこれまで以上に具体的な行動を求めています。
先導的学際研究機構の設置理念は、持続可能な人類社会の実現に向けて、世界全体が期待するものと正に合致しています。
今回のシンポジウムは、先導的学際研究機構が主催し(共催:レーザー科学研究所)、計六部局の先生方から、
パワーレーザーで展開される「多様な共創が織りなす学術の輪・新たな挑戦」について講演、議論いただきました。
新型コロナ感染症の流行を踏まえ、会議は大阪大学銀杏会館のホールとオンラインのハイブリッド形式で開催されました。
参加登録者数は238名で、大阪大学の教員と学生が約半数でした。特筆すべきは参加登録者の25%が企業からであること、
更にその半分以上の方が現時点ではレーザーとは直接関係していない企業からの参加という事実です。
光量子の分野での大阪大学における優れた研究活動への期待の表れです。学外の先生、学生、量子科学研究機構、
自然科学研究開発機構に所属されている方々も多数参加登録頂きました。
本シンポジウムの総合質問・議論では活発な議論が行われ、
パワーレーザーの共創の更なる発展に向けたコアリションが強化されました。
以下、会議要約。
- 次世代のパワーレーザーの実現には、レーザー科学、光科学に加えて、制御、計測、情報工学、人工知能、ロボテックなど、正に総合大学としての大阪大学の強みの結集が欠かせません。
- 産業界との連携により、世界で唯一で最高の出力を誇るパワーレーザー装置を建設するための基本設計は完了しました。
- 日本のパワーレーザー技術は世界からも注目されており、国内の産学連携により、次世代パワーレーザーが実現できます。
- 新たなパワーレーザーの出現をビジネスチャンスと捉える御意見が出されたました。
- 本日のシンポジウムで、大阪大学で行われている宇宙創成から文化流転に至る長大な時空スケールの学術が、次世代パワーレーザーと組み合わせることで、新たな展開へと繋がる可能性があります。
- 次世代パワーレーザーは社会課題解決に向けた産学間の循環を促す研究開発エコシステムを実現し、文理を問わず基礎から応用に亘る幅広い教育に資するものです。
- 次世代パワーレーザーが大阪大学で実現することを期待します。



左:中谷和彦 理事・副学長、 中央:清水克哉 基礎工学研究科教授、 右:宮原暁 言語文化研究科教授


左:兒玉了祐 先導的学際研究機構光量子部門長・工学研究科教授、右:川畑貴裕 理学研究科教授

尾上孝雄 先導的学際研究機構長・理事・副学長



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